「日本動物図鑑」
古書「日本動物図鑑」(北隆館)が届きました。
昭和2年発行。当時価格15円。
前書きを読むと、日本で初めての生物大図鑑のようで、当時の生物学の世界を垣間見ることが出来ます。例えば・・・
・近年非常に減少した、かはうそ。
・てうせんおほかみは、北海道まで分布。
・ときは明治維新までは多く、今は全く姿をみず。(この時期にすでに少ないとは、意外や意外!)
・稲の有名な害虫であるいちもぢせせり、幼虫ハはまぐり虫トモイフ。
・おほむらさきは、幼虫ハ竹ノ葉ヲ食フトイフ。(まだ、国蝶でないよね~。)
・めすぐろへうもん、みどりへうもんはイチゴノ葉ヲ食ス。
・ひめあかたてははいらくさ・あざみ・じんま等ヲ食ス。
・さなえもどき・・・(どんなトンボ?すでにこの頃、モドキは使用されているのね~。)
・みちしるべ(みちしるべ科)別名はんめうとも云う。
読みながら、ひょっとして、ヒョウモン類の食べる野イチゴが存在していたりして・・なんて空想するのも楽しいし、記載のない種や、古い名前を知るのも面白く感じられます。
この本、どなたが昔愛用した本かは計りしれませんが、節足動物昆虫目のページだけ汚れてシミが多く、チョウの名前の上に○×がついていて、ギンイチモンジセセリのところに「いくらでもいる。」とか、むらさきしじみに「女学校にいる。」なんて書き込みがあります。
どうやら巡り巡って、また虫好きの持ち主の本になったようです。
昭和2年発行。当時価格15円。
前書きを読むと、日本で初めての生物大図鑑のようで、当時の生物学の世界を垣間見ることが出来ます。例えば・・・
・近年非常に減少した、かはうそ。
・てうせんおほかみは、北海道まで分布。
・ときは明治維新までは多く、今は全く姿をみず。(この時期にすでに少ないとは、意外や意外!)
・稲の有名な害虫であるいちもぢせせり、幼虫ハはまぐり虫トモイフ。
・おほむらさきは、幼虫ハ竹ノ葉ヲ食フトイフ。(まだ、国蝶でないよね~。)
・めすぐろへうもん、みどりへうもんはイチゴノ葉ヲ食ス。
・ひめあかたてははいらくさ・あざみ・じんま等ヲ食ス。
・さなえもどき・・・(どんなトンボ?すでにこの頃、モドキは使用されているのね~。)
・みちしるべ(みちしるべ科)別名はんめうとも云う。
読みながら、ひょっとして、ヒョウモン類の食べる野イチゴが存在していたりして・・なんて空想するのも楽しいし、記載のない種や、古い名前を知るのも面白く感じられます。
この本、どなたが昔愛用した本かは計りしれませんが、節足動物昆虫目のページだけ汚れてシミが多く、チョウの名前の上に○×がついていて、ギンイチモンジセセリのところに「いくらでもいる。」とか、むらさきしじみに「女学校にいる。」なんて書き込みがあります。
どうやら巡り巡って、また虫好きの持ち主の本になったようです。
by mmerian
| 2011-09-16 21:54
| 書籍
|
Comments(4)
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コケ
at 2011-09-16 21:53
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おお。
こっちの方が状態がよさそうですね!
さて
背表紙には何種類の生き物が描かれているでせう?
うつくしひでざいんなり。
こっちの方が状態がよさそうですね!
さて
背表紙には何種類の生き物が描かれているでせう?
うつくしひでざいんなり。
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mmerian at 2011-09-16 22:42
Commented
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カトカラおんつぁん
at 2011-09-21 06:30
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こんな美品でも古書なのですか。しかも驚きの価格ですね。
以前なら私も本棚に並べたくなる逸品ですが、地震後は本棚もばらして処分したので、もう図鑑や本類は買い込まないことに決めました。
中身も興味深いですが、本そのものにもオーラが出ていますね。
以前なら私も本棚に並べたくなる逸品ですが、地震後は本棚もばらして処分したので、もう図鑑や本類は買い込まないことに決めました。
中身も興味深いですが、本そのものにもオーラが出ていますね。
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mmerian at 2011-09-21 23:05