アリノスアブの幼虫
今、ネイティブアメリカンの植物学者ロビン・ウォール・キマラー著の「コケの自然誌」を読み始めています。その中に、シャイアン族の長老に、何かを見つける最良の方法はそれを捜しに行かないことだ、と言われたことがあると書いてあります。科学者にとっては、難解な概念ですが、目の隅で見ること、可能性に心を開くこと、そうすれば求めているものが姿を現す、ほんの少し前まで見えなかったものが突然見えるようになる、別のものの世界を隔てる境界線が押しのけられると、謙虚な気持ちになり喜びにに満ちた経験を得る、と。
今日は、ずっと捜しているアリノスアブの幼虫を初めて見つけました。出かけた場所は、いつものフィールド。見つけた場所はいつも捜す場所。見つからないかもしれないという概念を取り除いただけで、出会うことが出来ました。境界線を外し注意深くある、見方次第でまったく新しい世界が現れる、そんな体験でした。
朽木を転がすと、蛹殻が1つありました。
そして、幼虫みつかる!
円盤型の不思議な幼虫です。
裏返しても足がない。ナメクジのような、グミのような軟かさの物体です。
この丸太の下にいました。
by mmerian
| 2013-03-04 21:09
| 幼虫
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